製薬・医療業界に特化したシステム開発およびインターネット関連システムの開発、企画運営、プロモーションサービスを手がける株式会社ミュートス(本社:大阪府大阪市 代表取締役:富山 慎二、以下、ミュートス)と、独自に開発した人工知能(AI)エンジン「KIBIT」により自然言語処理に特化したデータ解析を行う株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下、FRONTEO)は、本日、製薬業界および調剤薬局業界における多様な課題解決を目的に提携したことを発表します。
業務提携の背景
製薬業界では、高齢化にともなう国民医療費の増加を背景に、薬価の引き下げやジェネリック医薬品への切り替えが推進されており、収益確保のため大きな改革を迫られています。さらに、2019年4月に医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドラインが施行され、より適切な活動が義務付けられるとともに、薬の安全性情報を正確かつ迅速に情報提供することが求められています。そのような状況下で、各企業は、AIやIoT、ビッグデータ等の新しい技術の積極的な採用による対応を進めています。
ミュートスは、これまでにシステム導入・運用で培った製薬企業の業務ノウハウをもとに、MRやMSLといった情報提供を行う部門や副作用等の情報を管理する安全管理統括部門に対して、FRONTEOの「KIBIT」の導入を進めることで、製薬企業が規制等のルールに逸脱することなく、より正確かつ効率的な業務を行えるよう、業務改革の実現を目指します。
業務提携の概要
ミュートスは、製薬・医療業界の中でも、特に製薬企業の営業部門や安全管理部門の業務を中心に、システム開発・運用を行い、お客様の業務を支援しています。
当社の得意とする業務分野において「KIBIT」の導入を進めることで、お客様に新たな付加価値を提供します。
■ 「KIBIT」導入対象となるソリューション ■
- MR向け営業支援システム
- 副作用情報収集管理システム(MESICOT)
MR向け営業支援システムでは、「KIBIT」を利用することで、日報および週報の報告内容から活動の傾向を分析することが容易になります。また、喫緊の課題である販売情報提供活動ガイドライン対応として、MRの活動がガイドラインに抵触している可能性が高いものから報告内容を1件ずつ確認することも可能になります。
副作用情報収集管理システム(MESICOT)では、「KIBIT」を利用することで、過去症例とのマッチングが可能となるほか、MRから安全管理統括部門への問い合わせ業務を簡略化することが可能です。
「KIBIT」導入により、これまで「人」による作業ではこなせなかった量の作業を行えるようになるだけでなく、その作業を圧倒的な速さで実施することが可能になります。人では判断が難しいことや、人によって判断基準が異なることでも「KIBIT」は、迅速に、常に同じ基準で判断することが可能です。業務の変革を求められるお客様において最適のツールであり、ミュートスではこれまでの業務ノウハウを活かし、その効果を発揮できるよう導入から運用までサポートします。
今後の展望
ミュートスは、「KIBIT」の導入を支援することにより、課題を抱えるお客様の業務改善を行い、将来的には、課題解決だけでなく、導入前から運用後までにかかるコストや手間も削減し、お客様がより簡単に利用できるよう、同社システムと「KIBIT」との連携を深めていく予定です。FRONTEOは、これまで培ったAI導入・運用のノウハウをミュートスと共有しつつ、ビジネスの拡大を共に推進していきます。
※「KIBIT Partner Network(キビット パートナー ネットワーク)」について
人工知能(AI)エンジン「KIBIT(キビット)」のビジネス領域における導入・普及を加速させるために、認定制度に基づく、独立事業者間販売提携プログラム。同認定制度により販売提携した独立事業者を「パートナー」と呼びます。パートナー企業の専門性や協業レベルに合わせ、「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の3階層の認定資格を用意。営業支援、勉強会の実施、ビジネスプランの作成などお客様企業の課題解決に必要となるスキルやナレッジの共有ならびに支援を包括的に提供しています。また、KIBITをベースとしたAIエンジニアの育成、パートナー企業の注力領域におけるソリューションポートフォリオの拡大やAI事業の成長を支援しています。
ゴールドパートナー認定の条件:データ解析スキルに加え、KIBIT-Connectの仕様を理解し、その特性を活用した実装ができる開発スキルを有する。
KIBITについて
「KIBIT」は人工知能関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせ、FRONTEOが独自開発した日本発の人工知能エンジンです。人間の心の「機微」(KIBI)と情報量の単位である「ビット」(BIT)を組み合わせ、「人間の機微を学習できる人工知能」を意味しています。テキストから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、人に代わって、判断や情報の選び方を再現することができます。
株式会社FRONTEOについて
株式会社FRONTEOは、2003年の創業以来、自然言語処理に特化した人工知能開発のリーディングカンパニーとして、国際訴訟で必要な証拠となる電子データの保全と調査・分析を主力事業としてきました。さらに2014年以降は、リーガルテック事業で培ったAI技術をもとに、膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要なデータを検出することで、業務負担の軽減や業務効率化を実現するソリューションを提供し、その事業分野を金融、知財、人事、医療へと拡大し続けています。
設立 | 2003年8月 |
資本金 | 2,559,206千円(2019年3月31日時点) |
事業内容 | リーガルテックAI事業:人工知能とデジタルフォレンジック技術を活用したeディスカバリ(電子証拠開示)、不正調査支援。 AIソリューション事業:ビジネスインテリジェンス分野とヘルスケア分野で人工知能を活用したソリューションを提供。 |
URL | https://www.fronteo.com/ |
代表者 | 代表取締役社長 守本 正宏 |
所在地 | 東京都港区港南2-12-23 明産高浜ビル TEL:03-5463-6344 |
お問い合わせ先
◆営業およびプレスリリースに関するお問い合わせ
Tel) 06-6266-0440
Mail) salesg@mythos-jp.com 業務改革推進室 真鍋 保史